満員列車から超過疎路線に千変万化の姫新線 旅2日目①

朝5時25分、サンライズエクスプレスは定刻に姫路駅に到着した。

姫路駅には、一緒に降りた5人程の人を除いてほとんど人がいない。

今日はとりあえず姫新線で西に向かう予定だ。

 

乗りつぶし2日目とはいえ、昨日は夜行に乗っただけで、実質1日目だ。

 

姫新線は姫路から岡山県北部の中堅都市 新見を結ぶ路線だ。

路から見を結んでいるので姫新線だ。

とは言え、現在は全線を通しで走る列車はない。事実上3つの区間に分割されていて、全線乗るには基本2回は乗り換える必要がある。

 

始発の上月行きは6時10分の発車でまだ時間があるので、とりあえず姫路城でも見に行くことにした。

5時半ではまだ姫路の朝は始まっていない。要は誰もいない。

姫路城は駅からも見えた。実は初めて見るのだが、感想は「真っ白だな 」であった。もう少し近くに行ってみる。

バスはまだ走っていなかったので歩きで大通りを歩く。車も疎らだ。意外と遠い。

疲れたので、セブンイレブンがあったので、そこで朝食を買い、そこから写真を撮り駅に戻った。

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 時刻は6時になろうとしていた。さっきまで誰もいなかった駅の方に続々とサラリーマンや学生が集まってきていた。

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まだ人がいない5時半の姫路駅

 

姫新線 区間①  姫路〜佐用

改札で青春18きっぷに日付スタンプをいれてもらい、改札内に。しかし、姫新線に乗る場合は15メートル先でまた改札を通る。2度も通って面倒だ。姫新線無人駅が多く姫路駅で一回清算するために最近中間改札を設けたらしい。

 

エスカレーターでホームに上がると、1両の 新しいオーラを感じるディーゼルカーが入線していた。

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発車15分前だが、座席はかなりうまってきていた。見た感じ、私以外は全員通勤通学客だった。

私が席に着いた後も続々と乗ってくる。

 

6時10分、ほぼ満員で列車は出発した。せっかく東京から離れたのに、またこれか…

しかし、程なくして駅ですれ違った 逆方面の姫路行きは、2両編成だったがもっと混んでいた。

どちらにせよ、JRは早急に朝の列車の増結を行うべきだ。

 

車窓からは田園風景が広がり、公園でラジオ体操中の老人と子供などが見える。

 

乗客たちはパラパラ降りていき、途中の播磨新宮までで半分以上が降りていった。

 

以前座席は全てうまっている。このまま終点まで行ってもいいのだが、さらに先に行く津山行きの列車と接続していない。津山行きには1本後で十分間に合うので、三日月駅で降りてみた。

勿論降りた理由は、駅名を気に入ったからだ。

 

三日月駅は残念なことに何もなかった。コンビニもない、食堂もない。奥の山の斜面に三日月型に植木が植えられているだけだった。

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が、待合室に興味深い看板が。「きっぷは駅前の春国自転車預かり所で販売しています。」

 

?!?なんと自転車預かり所できっぷを売っているそうだ。ちょっと見てみたい気もする。

 

だが、さっきひと通り駅前を歩いたが、きっぷ販売所の看板どころか、自転車預かり所らしきものすら見かけなかった。

駅横の町内地図を見ると、灯台下暗し、自転車預かり所は駅すぐ横の長っぽそい建物だった。

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自転車預かり所 Google Earth より

 

何の看板も出ていないのでわかるわけがない。自転車預かり所内の電気も消えていて、鍵もしまっている。 ただ確かに中を覗くと自転車がたくさん置いてあった。が、きっぷを売っているようには見えない。

人がいる気配もない。ただ、御用の方はインターホンを押して下さい と書いてあるだけだ。

 

インターホンを押してみた。だが何も起きなかった。あれ?やっぱりここで切符売ってないのかな?

30秒程して、諦めかけた時、中から人が出てきた。

「あの、ここできっぷ買えるんですか?」

「はい、買えますよ!」

奥の座敷の方に案内され、どちらまで?と聞かれた。座敷のところできっぷを売っているようだ。

 

そういえば、きっぷをどこまで買えばいいのか。元は自転車預かり所できっぷを売っているのを見てみたかっただけで、買うつもりはなかった。

とっさに「西栗栖」という駅をさっき通ったことを思い出したので、西栗栖までと言った。

190円だった。

普段みる切符と違って、ただの紙に印刷しているので裏が黒くなかったのと、ふた回り程大きい。

ちょうど財布に入れたり、持ち運んだりするのが一番難しいなんとも微妙な大きさだった。

貴重な体験だった。ちなみに大阪や神戸までの切符もあるらしい。

 

三日月駅から2両編成の列車に乗り、10分少々。

着いた駅は、姫新線の系統が分かれる駅である「佐用(さよ)」だ。

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第三セクターである智頭急行線との乗り換え駅でもあり、それなりに大きい駅を想像していたのだが、田舎の中規模駅といった程度だ。

 

姫新線 区間佐用〜津山

ここからは1両編成の列車に乗り換え、岡山県の地方都市である津山まで行く。

乗客の数は、1両でも十分である。車内には東京ではまず見れない、ザ・ヤンキーといった感じの人が数人いらっしゃり、兵庫すげーと思ったりしました(笑)

 

残念ながら、夜行列車の疲れもあり寝てしまい、この区間の記憶はほぼ無い。

 

列車は山奥を走り抜け、1時間程で津山に到着した。

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津山駅は構内が広かった。

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鳥取の字は鳥取行きの急行があった頃の名残か。ハイウェイーってなんだよw

 

津山駅構内には扇形機関庫があり、一般公開もやっているというので30分あれば中ぐらい見れるのではと考えていたのだが、結果→「無理」

信じられないほどの遠回りをするので、30分では往復も難しいようだ。

扇形機関庫(津山まなびの鉄道館)のサイトはこちら

http://www.tsuyamakan.jp/manabi/

 

駅前のファミマで飲み物と、スナックを調達して再び駅へ

 

姫新線 区間③ 津山〜新見

ここから姫新線の3区間のうち最後の区間である津山〜新見間に入る。

先ほどと同じ種類の車両の2両編成だった。

 

ここにきて急に割り込みのオバちゃんが出てきた。他のドアで割り込んで乗っていたおばちゃんがいた。

私が並んでいた列でも(私が先頭)割り込もうとしてきたおばちゃんがいたが、長年東京で鍛えた割り込み阻止スキルで割り込まれなかった。だが私の後ろに入り込んだ(怒)

津山の人は何故こういう"愚行"を黙認しているのかよくわからない。割り込み乗車はやめましょう。

 

今回はそれなりに席がうまった。親子づれ&孫子づれ?が多い気がする。あとは部活帰りの高校生、病院や買い物帰りのご老人が主な乗客。

 

発車してすぐに、見れなかった扇形機関庫の横を通った。ゆっくり走っていたのでよく見ることができた。

 

すぐに山岳地帯に入った。

 

木造駅舎が多く、ノスタルジックである。

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駅舎内には「国鉄乗車券発売所」の看板が!

 

1時間45分程で新見についた。

半数の乗客は終点まで乗り通していた。小学生が夏休みに入った直後ということもあったのだろう。

 

新見は姫新線の終着点且つ、伯備線との乗り換え駅である。

特急やくも や、サンライズ出雲が停車する駅だけあって大きい駅だ。

ただ、活気は津山の方が5倍あったイメージだ。

 

ここから乗り継ぐ芸備線の列車まで2時間ほどあるので、駅周辺を散策してみることにした。

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新見駅 かわいい駅だ。

 

街の真ん中に高梁川が流れている。

水はまあまあ澄んでいる。川沿いを歩くことに。

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川の中に甌穴というものがあるそうだが、どれのことかよくわからなかった。写真のあたりにもあるようだ。

 

アーチ橋があった。時刻は12時半。まだ先に行けるが、時間内に戻れなくなったら嫌なので、ここで引き返すことにした。

 

〜②に続く〜

 

 青春18きっぷシーズンということもあり、鉄道ネタが多くなってしまっていますので、

カテゴリーに、鉄道 と、非鉄道の2つを加えて分けてみました。

非鉄道ネタが増えたら元に戻そうと思っています。 8/10追記