青春18きっぷ5日間北海道一周の旅〜0〜1日目 雪崩!

この前、5日間の連休が取れたので青春18きっぷで北海道を一周してきました。

 

元々北海道は普通列車の本数が極端に少ない路線が多いので青春18きっぷでの旅行は大変かつ、色々と制限を受けてしまいます。

特に春シーズンは北海道各地で雪どけと同時に雪崩や異常出水、洪水などによる運休や遅延が多発して予定通りの行動はなかなかできません。

そんな中でもどうしても北海道に行きたくなってしまったのですが、行った先で結局 雪崩や洪水に悩まされることになりました。事の顛末を書き記したいと思います。

 

※この旅は私の趣味の鉄道乗り潰しのための旅行の為、観光名所等はあまり出てきません。

汽車ばっか乗るなんてつまらんと思われた方は、今すぐブラウザバックをお勧めします。

 

 

1日目 移動区間 東京→新潟→フェリー

 

朝ものすごく早く起きた私は、朝4時半過ぎ上野駅に到着した。

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朝の上野駅 日中は観光客や乗換客で混み合う通路も人っ子一人居ない

 

朝イチの高崎線に乗り込み、ボックスシートに陣取る。そのまま眠り、起きたら高崎駅

普段ならグリーン車を利用するところだが、今回は出来るだけ出費を抑えたく普通車を利用した。しかし、起きたら首が痛かった。やはり朝イチの高崎線グリーン車に限る。

 

高崎からは上越線に乗り換え。16日で引退の湘南色115系を期待したが、残念ながら来たのは211系。115も211も昔からよく利用していた車両だが、115の方が何となく愛着が持てる気がする。

来た車両が211系だったので、ボックスシートは無く全席ロングシート。大きな荷物を持った旅行者には辛いものである。

高崎発車直前、同じホームに両毛線115系が入ってきた。衝動で乗りたくなってしまったが、新潟のフェリーに間に合わなくなるのでパス。引退前に115系にもう一度乗ることはかなわなかった。

今後も115系は東日本では新潟地区やしなの鉄道では走っているので、一度乗りに行こうと思う。

 

寝ぼけているので写真はおろか、それ以上の記憶もあまりない。

そのまま終点の水上駅に到着した。右手にはいつの間に買ったのか、メロンパンとお茶を持っていた。

上野からここまでほぼ寝ていたのでそろそろ目が覚めてきた。

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水上駅には多少雪が残っていた。

水上からは最近新潟地区に侵略している新型車両で越後湯沢まで向かう。

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水上から越後湯沢までの列車本数は馬鹿みたいに少なく多くの青春18キッパーがこの列車に集まっていた。

列車は水上の次の湯檜曽駅から長いトンネルに入る。その途中にある駅が、モグラ駅や谷川岳登山口として有名な土合駅だ。

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トンネルを抜けるとそこは雪国だった。※マジで

 

一つ山を越えただけでこんなに違うのかってぐらい新潟側は雪が残っていた。

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数多のスキー場の横を通り、列車は越後湯沢駅に到着した。

ここからはフェリーの時間の関係で新幹線で新潟までワープする。ちなみにそういった理由で1日目は青春18きっぷを利用していない。

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入線するE4系Maxとき

 

新潟まで約1時間、それにしてもE4系の自由席は6列シートで狭い。

 

新潟駅到着。

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バスで港まで向かう。

新潟駅万代口には年季の入ったバスターミナルというかバスホームがあるが、これも遅かれ早かれ改良工事のついでに廃止されるのだろう。いちいちバックで入らなくてはならず非効率だ。

 

フェリーターミナルに到着。

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徒歩乗船者は数える程だ。元々この便は(特に目的地の小樽側で)徒歩乗船者にはハードルの高い時刻設定だ。

受付でチェックインをし、波浪による遅れが出ると説明を受けた。今回は揺れそうだ。

乗船開始

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今回の船室は最安値のツーリストC。 最近は雑魚寝部屋は時代遅れのようだ。

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新潟港を昼前に出航

離岸時は赤いタグボートが頑張って押したり引いたりしていた。

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船が外海に出た瞬間 揺れる揺れる。

今までで一番揺れているかもしれない。

船内では吐いてる子供、トイレの個室は嘔吐待ちの客で列をなし、地獄絵図のようでした。

もっとも、自分はどんな揺れでも酔わない強靭な三半規管を持っているので、優雅に本を読んだりしていた。

 

デッキもほぼ閉鎖され、下の写真は落下の危険性が少ない船尾のデッキのみ開放されていたのでそこから撮影。

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その後も低気圧の影響で船体は激しく揺れた。

その低気圧が北海道の鉄道に大雨をもたらし、大変なことになっていることなど、船内にいてネット環境もなかった私には知る由もなかったのである。

 

 

2日目 移動区間 小樽→網走

 

翌朝、まだ夜も明けない3時30分、

突如、船内放送がかかった。あと1時間で小樽港に到着だそうだ。

30分前とかに放送すればいいのにとも思うが、色々事情があるのだろう。

 

船の揺れはほぼおさまっていた。

 

新潟出港時点では30分の遅れと言われていたが、結局15分遅れで到着。

 

小樽港の旅客ターミナルまで寒い長い通路を渡っていく。

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建物を出ると、東京の一番寒い日を超える寒さで中に戻りたくなったが、これから約3km先の小樽駅に行かなければならない。

目の前にタクシーが出待ちしているが、節約のためパス。早朝でバスも走っていないので歩いていくしかないと。寝起きに3km歩くのは元山岳部にとっては大して大変なことではない。が、苦ではある。

 

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乗ってきたフェリーの横を歩いていく。ちなみにもっと近くに小樽築港駅があるが、早く着いても暇なのと、去年からJRが発売している「わがまちご当地入場券」のため、わざわざ3kmも歩くのだ。

 

途中路面が凍結していたり、除雪が追いつかなかったのか歩道が雪で埋まっているところなどを通る。数回 まさか人が歩いてるとは思ってもいない除雪車やショベルカーに轢かれそうになりながらも、見覚えのある赤レンガ倉庫のところまでたどり着いた。一回はこっちが存在アピールしなかったら完全に轢かれるところだった(汗)

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観光客も地元民も一人もいない赤レンガ倉庫

 

かなり前、出始めの骨なしケンタッキーを初めて食べた思い出の(?)ケンタの横を通り、小樽駅に到着。

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目当てのご当地入場券を購入し、青春18きっぷの1回目の欄にスタンプを押してもらい、駅に入場。

ふと上を見ると、北海道全域にわたって大量の運休情報が画面に表示されていた。

その中には、今日乗る予定だった札沼線末端区間も含まれていた。

予定を変更するしかなくなったが、幸い、石北本線は動いているようなので今日の目的地網走までは行けることに安心した。

 

小樽から快速エアポートで札幌に向かう。

この快速エアポート、早朝夜間は札幌小樽間を普通列車として走る。その場合、本来520円する指定席「uシート」が自由席扱いとなり、タダで乗ることができる。

もちろん真っ先にuシートに向かい、テーブルを出し、時刻表とにらめっこ。予定を組み直します。

uシート

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リクライニングシートが快適

 

結局、札沼線の代わりに苫小牧まで行き、室蘭本線の未乗車区間経由で岩見沢に抜けることにした。

 

エアポートは海沿いを快走し、札幌駅に到着した。

手稲あたりからはかなりの混雑だったが、uシートにはそれほど人が来なかったので快適に過ごせた。

多分、uシートの自由席扱いの認知度が低いか、心理的に入りづらいのだろう。

 

このまま南千歳まで行きたいが、札幌からこの列車のuシートは指定席になる。指定券は持っていないので一旦離脱する。

札幌駅のホームに降りると、向かいのホームに「ノースレインボーエクスプレス」がいるのが見えた。

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写真を撮っているとアナウンスが聞こえてきた。

「本日の特急オホーツク1号網走行きは、上川〜白滝間の雪崩の影響により遅れます… 現在職員が現場を確認しています。続報まで少々お待ちください。」

石北本線で雪崩が起きたらしい。今のところ運休ではないらしい。だが、安心はできない。

 

すると、またアナウンスが…

「オホーツク1号網走行きは雪崩の影響により、運休です。網走からのオホーツク2号も運休です。旭川までの…」

運休きたーーーーーーーーーー

 

これはバスで行くしかないのか… だが、駅員によると、復旧作業が終われば動くとのこと。

まだ望みが消えたわけではない。とりあえず今は予定通り室蘭本線に乗りつつ旭川まで行くことにする。

 

とりあえず次発の快速エアポートに乗車。

満員電車と化していて、大荷物の自分が乗るのは申し訳ないので、空いている普通列車で行こうと思ったところ、先頭車だけガラガラだったので乗車。

途中、千歳で下車した。

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特に何もないので、ご当地入場券のみ購入し、次の普通列車で苫小牧へ。

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初めて北海道に来た時は、真っ赤な電車ばかりだったが、今はだいたいこれだ。

赤い電車は数年前に廃車になっていたそうで、時代の流れを感じました。

 

苫小牧からは室蘭本線岩見沢まで…国鉄型のキハ40系に乗車する。

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北海道らしい何もない雪原をひた走る。

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気づけば岩見沢駅に到着していた。

岩見沢駅のホームには馬がいる。帯広といえばばんえい競馬だが、かつては岩見沢でも開催されていた名残である。

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駅舎から出て外を歩こうと思ったが、かなりの寒さと強い日差しに負けて撤退。

 

ホーム上では雪かきをやっていた

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次の電車までかなり待つので急遽、去年から走り始めた特急“ライラック”に乗車

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2000円程の追加出費だが、これによりあるところに行く時間ができる。

かつてのスーパー白鳥と同じ車両だ。

 

車内では札幌鉄道少年団がゴミ袋を乗客一人一人に手渡ししていた。

制服がボーイスカウトみたいだった

 

滝川駅で下車。

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自販機コーナーでは国鉄時代の「いい日旅立ち」マークが。

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ここからバスに乗ってあるところに向かう。

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滝川のバスターミナルは駅からすぐそこのところにあるが、積もった雪に隠れて見えづらく、発見に1分を要した。

ターミナルには懐かしいボタン式券売機が

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このバスターミナル、自分自身駅前でいいのになんでわざわざバスターミナルなんてと思ったら、やはり3月いっぱいで廃止になるそうだ。

今後は駅前からバスが発着し、移動の手間が省ける。

 

新十津川役場行きのバスに乗車。

バスは溶けかけの雪の上を時折スリップしながら爆走する。

 

15分ほどで新十津川役場に到着。

そこから5分ほどアイスバーンとなった道路を歩き、「あるところ」に到着した。

もうお分かりでしょうが、新十津川駅だ。

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新十津川駅は終着駅かつ、朝の一本しか列車が来ず、日本一最終列車が早い駅となっている。

9時台に最終だそうだ。

今日はその一日一本の列車でここまで来る予定だったが、運休となってしまったので、腹いせにバスで来てやったのだ。

おそらく雪のある季節に訪れるのはこれが最後だろう。

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駅前の小屋でご当地入場券を売っているそうなので、行ってみることに。

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店内ではカラオケ大会中で、大変入りづらい雰囲気だったが、勇気を出して入店。

おばちゃんがチャーハンを炒めていた。

おっちゃんの歌が響く店内のストーブの前には犬がいて、助けてと言わんばかりにキュンキュンこっちに訴えている。

 

硬券入場券は売り切れなので、ご当地入場券のみを購入すると、

商魂たくましいおばちゃんから500円の終着駅到達証明やらなんやら、物の割に高額な商品を強く勧められた。

買う気は無いけどおばちゃんの逃がさんぞオーラに困っていると、別の鉄道マニアが入店してきてくれたのでその隙に脱走。

 

おばちゃんからしたら、JRに委託されて売っているご当地入場券より、自分たちで売ってる到達記念キーホルダーを売った方が収入にはなるだろうからね。

 

新十津川役場から再び滝川行きのバスに乗車。

なんとか次の旭川行き普通列車には間に合いそうだ。

 

滝川バスターミナルに到着。小走りで駅に向かい、ホームに降りると、ちょうど普通列車が到着して来た。セーフ。

 

旭川行きの普通列車はかなり本数が少ないので、これに乗り遅れると特急を使わざるをえないところだった。

 

旭川駅に到着。新しくきれいな広い駅だ。

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ここから先は色々あったので次回にまわしたいと思います。

 

果たして、朝雪崩のあった石北本線は動くのか?

今日中に網走に到着できるのか?