幻のアケビ油をつくる!【時代と共に消えた油】

コロナ前は暇さえあれば遠くに行っていましたが、最近はコロナ禍でインドア系の遊びしかできません。

ということで、なんやかんやあって「脂」に興味が湧きました。

「あぶら」です。特に食用のやつ (つまりガソリンとかではないです)

 

普段使うあぶらといえば、サラダ油、キャノーラ、オリーブ、ごま、、大体そんなところです。

あとは家に一応亜麻仁、ココナッツ、パーム、熊油!があります。(熊油は前に会津で買ったが使い道が分からない...)

とりあえずWikipedia食用油を調べていたら、かなり種類があります。大体聞いたことはあるやつですが、特に榧(かや)油とアケビ油に興味が湧きました。聞いたことないので。

油脂 - Wikipedia

榧油については少量生産されているので高価ながら買えるようです。今度買います。

榧の実油(100mL)の通販【榧工房 かやの森】

しかし!アケビ油に関しては2017年に一度だけ超高価で少数販売された以外は全く市場に出回った形跡が無いのです。

ならば自分で作るしかない!

 

まずはアケビを手に入れなければいけません。

9月はちょうど旬なのでネットで1kg3000円程で売ってました、があのアケビにそんな大金出したくありませんので最終手段とします。

山になってるのを取りに行くのも面倒だし最近は山から勝手に取って食うのはNG感もある。

と、たまたま寄った道の駅に売ってました。500円ぐらいで約1kgゲット!

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とりあえず食べます。まあ当然食べるところほぼ無いのですが

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お、記憶のなかのアケビよりは甘みが強い。。やっぱり種ばっかり 体積の8割ぐらい種だろこれ

とりあえず唾液と果肉まみれのきったない種を出し、ザルで洗いまくります。(きったないので当然写真無し)

残った果肉は洗った程度では落ちないし、チアシードの周りのやつみたいなのもついてるので、1回目の乾煎りをします。

 

ついでに皮も食べれるらしいので食べてみようと思います。見た目だけジャガイモ。

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まずはアク抜きということで、とりあえず弱火で10分ぐらい煮て、流水で冷やして(これをすることで細胞壁壊せる気がしてる)

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1cm程度の短冊状に切って、もう一回軽く煮ました。

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今回はすぐ食べたかったのでこうしましたが基本は水にさらすだけでアクは抜けると思います。割とすぐ抜けます。

で、天ぷらにしようと思いましたが、粉が無かったので素揚げにします。

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見た目だけは本当にジャガイモ。

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完成。味は無味のジャガイモって感じでした。ちょっと皮が苦い。ケチャップをつけるとまあまあいけた(塩では太刀打ちできなかった。というかケチャップ以外だとマズい)。

半分は残しました。食糧難になったら普通に食うと思う。

 

本題に戻って油です。1回目の乾煎りでヌルヌルがヌチョヌチョになったので、冷ました後適当に手で取り除きます。これは多分煎らないと取れません。

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ヌチョヌチョを取り除いたら2回目の乾煎りをします。焙煎することで風味が良くなりそう。ゴマ油的な感じで。

焙煎中は時々爆ぜるのでフタしたほうがいいと思いますが、種の構造上の問題か、地面と平行に高速回転しながら飛ぶのでしなくても割と大丈夫。むしろしない方が状態を常に確認できるのでいいかもしれません。

高速スピンは見てて非常に面白かったです。

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いい香りがしてきたら火を止めます。控えめに言っても良い香りがします。

触ると油感がしました。フライパン表面も冷ました後触ると油の感覚がしました。

 

と、ここで問題発生。油絞る機械ないじゃん。

仕方なくAmazonでポチります。2万円。。。一度やり始めたら途中でやめられない性なので仕方ありません。

後で少し思いましたが、搾油機が届いてから焙煎すべきでしたが、しょうがないです。多少の酸化は良しとします。

 

現在搾油機の到着待ちです。作り終わったら続きを書きます。